ミニマムに生きるとは何かを少し知る【ミニマリストチャレンジを終えて】

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2/25から3/13まで17日ほどかけて東京の日比谷公園から宮城県女川町までマラソンとサイクリングでミニマリストを追求するというチャレンジを外国人と行ってきました。

 

 

まずミニマリストとは

最小限主義者というのが直訳の日本語です。意味は最小限のモノしか持たない人、最小限の動きを大切にする考え方を持つ人とか、余計なものを取り払い最小限で最大限の利益を得る人のことです。ミニマリズムはその考えのこと。
目安として、バックパックひとつに全所有物が入るというのが世界中で基準にされています。

それを検証するために全員バックパックひとつでサバイバルなチャレンジをしてみました。その結果をお伝えします。

 

ミニマリストの服は雨・雪対策を重視すべし

バックパックひとつにまとめるには、まず服を少なくしなければ話になりません。僕は昔から衣類圧縮袋に入る分しか服を持たないと決めています。
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服を少なくするには四季、天候に柔軟に対応できなくてはなりません。そうなると一番の大敵は雨なんです。いくらニューバランスの高いウォーキングシューズを買ったって、雨降って中がびしょびしょになったら意味が無いですから。
なので一番上に着る上着、パンツ、靴はウォータープルーフ(ゴアテックスとか)にするべきだと思いました。でないと結局レインコートとかが必要になってしまうので、そうなるとまたモノが増えてしまいます。

 

 

寝床の問題

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今回は人の家やボランティアハウスや、ほぼ外だろ!みたいな所に泊まらせてもらったのですが、花粉とハウスダストがあいまって最悪でした。僕は花粉症だしハウスダストにも弱いのでひどい日は一睡もできなかったです。しかし外国人はへっちゃらでした。これは日本人が綺麗過ぎる環境にいるせいだと良く言いますが、どう対処すればいいのか結局結論は出ませんでした。

アメリカ人とか僕らより1枚少ない服でもへっちゃらですし(平熱が高い)少しくらい腐った食べ物とか発展途上国の水道のんでもへっちゃらですし・・・。結局ミニマムに生きるにはある程度体を鍛えて耐性を作らなくてはならないのではないでしょうか。

 

本当の意味でミニマムに生きるとは何か

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途中自転車につけていたトレイラーのタイヤがパンクしてしまい、ポーランド人と二人、山奥に取り残されるという危機的状況が発生しました。
その時に通りかかったトラックドライバーの運ちゃんが声をかけてくれ、僕らの自転車を荷台に積んで自転車屋まで送ってくれました。そして自転車屋のおじいちゃんはパンクを無料で修理してくれました。
そのトラックの運ちゃんは津波で家も仕事場も全て流されてしまったという方でした。その方が言っていたのですが、

「津波が来た後、電信柱も電灯もビルも全て無くなった。でも空がすごく綺麗だったんだ。夜なんか星がものすごく綺麗に見えてね。もうこのままのほうがシンプルで美しいんじゃないかなと思った。」

またアメリカ人のメンバーは何度注意しても常に道の真ん中を自転車で通り、通る車にものすごく迷惑をかけ、自転車こぎながらスマホを操作していました。彼女は

「別に車が来てたって私は自転車を運転してるんだもの、何がいけないの?」

と言ってました。彼女はボランティアをしていますが、それと同時に多くの人に迷惑をかけています。でもアメリカ人だから人のこと考えられない。それも文化。
なのでミニマムに生きるって多分考えから変えていかないと絶対続かないなって思いました。

よって今回の検証で分かったことは

・アウターウェアは欧米製のものにすべき
・車はミニマリストにはいらない。東京から宮城まででも自転車で行ける
・服を買うときは雨の日のことを考えよ
・ミニマリストで生きていくにはまずはミニマリズムという考え方を理解せよ。

次の記事では一年半ニュージーランドでサバイバル生活を車一台でしたリアル『イントゥ・ザ・ワイルド』のイギリス人との対談をお送りしたいと思います。

 

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