僕がミニマリストになった理由

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以前の僕はミニマリストとは程遠い生活を送っていました。

大学生のときに初めてアルバイトをして自分でお金を稼いだ時、僕は次の日には街に出て給料分だけモノを買いあさりました。買ったその日はとても満足して家に帰ったけれど、いざ次の日になると満足感は完全に消え去っていた。

僕は収入が少ないから満足できないのだと思い、仕事の時間を増やしてみた。しかし結果は同じだった。休日は極端に少なくなったので、たまの休日はモノを買いあさることだけで終わってしまった。

大学卒業後も収入が入ってはモノを買って、また次の給料日を待つという生活を繰り返していた。

しかしいくら大人になって収入が増えても、いくらモノが増えても、いつまで経っても幸せを感じることは出来なかった。

ぼくは小さいころから海外を旅行したり見知らぬ土地に住んでみたいという夢があった。
そのとき我に返って、

「もし自分が明日から海外に住むとしたら、今あるこのモノを全部持っていけるのだろうか」

とふと考えた。

その当時の僕の部屋は本当にモノにあふれていた。音楽が大好きだった僕は、自分の部屋に大量のCD、レコード、楽器、機材をコレクションしていた。これが実際の写真。

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皆に信じられないと言われるが、紛れもなく僕はここからミニマリストになったのだ。だれでも絶対になれるはずだ。

これらのモノを試しに整理してみたら軽トラック3台分もあった。こんなに大きな荷物を背負って人生を歩んでいっていいのだろうか、これ以上モノを買っても僕は全く幸せになれないのではないかと次第に思うようになった。

そのように感じた僕は、まず趣味である音楽の機材、楽器、CD、レコードを試しに全て処分、売却してみた。もちろんそれは容易い作業ではなかったし、最初はまた買い直したりもしてしまった。しかし時間をかけて着実に、一つ一つ処分していった。

するとパソコンに取り込んでおいた本当に聞く音楽のみを聞くようになり、自分の好きな音楽がはっきりわかるようになった。機材の掃除に掛ける時間も減り、おかげで仕事がどんどんはかどるようになった。

これにとても感動した僕は、機材に限らず必要のないモノは全て売るか捨ててみることにした。初めは捨てるたびに無くなっていく虚無感に苛まれていたが、それと引き換えにどんどん幸福感が増していった。全て綺麗さっぱり手放したあとは、仕事だけでなく生活自体がますます見通せるようになり、毎日がとても快適になった。

この経験を通して、楽器や音楽機材が僕に教えてくれたことがあった。

それは腕が無いから機材に逃げていたんだなということ。いい音が聞けないと機材のせいにし、良い曲ができないと楽器のせいにし、次々と機材を買い足していた。

演奏に満足できなくて新しい楽器を買うとたしかに新しい音がでる。それで皆自分の腕が上がっと勘違いしてしまう。しかし、実際は自分の技術は下がっている。

そしてこれは生活全般に言えることだと感じた。ストレスを感じて、幸せになれない嘆き、モノを買い足し、自分をごまかす。買った瞬間は満足するけど、実際には幸福度は下がっている。

頼るべきものはモノでなくて自分自身なのだ。

思考を増やし、孤独を作り、経験を積み、旅をすること以外に幸せになる方法など、あるのだろうか。

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ソクラテスはこう言った。
The secret of happiness, you see, is not found in seeking more, but in developing the capacity to enjoy less. 
ほら、幸せの秘訣は探し求めても見つからない、それは少なさを楽しむ才能を育てる中にあるのだ。

ダライ・ラマはこう言った。
You can’t buy inner peace or wisdom with money. You have to create them within yourself.
あなたは内なる平和や知識をお金で買うことは出来ない。あなたはそれをあなたの中から創りださなくてはならない。

ソローはこうも言った。
The cost of a thing is the amount of what I will call life which is required to be exchanged for it, immediately or in the long run
モノの代償は私の多くの人生と交換される。長い目で見ても短い目で見ても。

結局、静と動の間を生きれる人間が幸せになれるのだと思う。

その楽しみを味わうためにもミニマリストになる価値は十分にあるのではないだろうか。

 

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12 thoughts on “僕がミニマリストになった理由

  • こんばんは。初めまして。いつも読ませていただいています!

    ミニマリストという言葉を知ったとき、とても衝撃的でかなりの物を捨てました。
    この間、フィリピン(コロン島へ行きました)へ旅行した際、フィリピンの人の生き方や考え方がとても印象的でみんな生き生きしていて心が洗われた気持ちになりました。スコールが降っていたときにみんなでわちゃわちゃ楽しそうに遊んでいた姿がとても印象的です。
    もっともっと楽に生きれるようになりたいなあとすごく思いました。

    これからも更新楽しみにしています!

    • やまさん

      ありがとうございます。
      僕もフィリピンに滞在しているので、その気持良くわかります。
      彼らを見ていると幸せはお金でもモノでもないんだなと実感しますよね。

      これからもぜひ読んでくださいね。

    • やまださん

      それは良かったです。何度も読み返せるように書いたので、やる気が無くなったらまた読んで下さい。

  • こんにちは。
    この状態からミニマリストになったのは驚きですね…

    個人的に管理人さんが大学卒業後、どのような仕事をしてどのような生活をしていたか、そしてどのように現在のような自由な生活スタイルに変遷していったかもすごく気になります。
    もしよろしければ、お時間があるときにそういう部分を記事にしていただけないでしょうか?
    宜しくお願いしますm(__)m

  • 今までの記事も感動しましたが、今回の記事はブックマークにするほど心に響きました。

    ありがとうございます。

    • mizochさん

      その言葉を聞くために、このサイトを運営しているようなものです。ありがとうございます。

  • ミニマリストという言葉を初めて知りました。僕も、フィリピンで留学した経験をもちます。面白い記事でした。貯金をすれば、物はそんなに多く消費できません。だから、ストレスたまります。金と才能があるからこそ、ミニマリストになれるんですかねー。中田ヒデや、高城剛さんのような方も、そうですかね。そんな生き方を実践できる方が羨ましいです。

    • けんさん

      そうなんですね!不思議な国ですよね。
      先日強盗にあって、服以外の全てのモノとお金盗まれましたが、
      今もミニマリストをやれているので、そういうわけではないと思いますよ!
      ストレスの解消の仕方は、人生の師匠たちの本にたくさん書いてあります。

      ミニマリストになれるのは、金でも才能でもなく誰にも奪うことの出来ない知識だと思います。
      本を読む、音楽を聞く、思考にふける。誰にでもできることです。

  • はじめまして、私は仕事の都合上海外に来て、趣味でおこなっていた音楽機材をすべて日本に置いてきてしまいました。ブログにかかれている機材とスキルの話について共感する事が多いです。私も日本にいた頃は現在の自分に表現できない事は全部機材の問題にして、事あるごとに使いこなせない機材を買い足していました。Koutaさんは音楽プロデューサーとしてもお仕事をされているようですが、現状の音楽機材はMACだけでしょうか?

    • はじめまして。

      ありがとうございます。そう言っていただけると本当に嬉しいです。

      そうですね、基本的にMACとヘッドホンとブルートゥーススピーカーを使っています。
      ただ、最近は小さいMIDIキーボードが欲しいなと思います。

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