モノも家もなく墓地の棺桶に住んでいる子供達を訪問

はじめに
今回は墓地の牧師さんに連絡をして特別に案内してもらいました。一人で行くのは治安が悪いので危険です。また動画ではかなりインパクトがあるシーンがあります。再生にはご注意下さい。

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現在フィリピンでは急激な人口増加に歯止めがかかりません。衣食住の供給が政府の手に負えず、住むところがないストリートチルドレンが街中に溢れかえっています。
そして最終的にどこにも住むところが無くなった子供達が墓地に埋められている棺桶を掘り返してそこの中に住んでいるそうです。

今回は友人の協力でフィリピンの中でも最もひどいとされている墓地に住んでいる子供達を取材しました。YouTubeがある時代ですので編集した動画も一緒に載せて書かせていただきます。

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そこはまるで街から隔離されたような場所でした。手前に今も使われている普通の墓地があって、壁の向こうに使われなくなった旧墓地がありました。
そこに推定500世帯が住んでいました。

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まず入った瞬間吐き気をもよおすほどの異臭がしました。子供達がそこらへんで用を足すため、生活排水とまざってひどい匂いでした。

いったい全くモノがないという生活はどういう生活なのか

衛生状態

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ほとんどの子供達が生まれてから1回もお風呂に入ったことがない人達でした。おそらく雨の時に体を濡らして洗うんでしょう。そんな状況におかれると人間いったいどうなるのか。結論から言うと死ぬことはないけど衛生的にはかなり汚いという状況でした。フィリピンは一週間に1回位スコールがあるのでそれで最低限の水は確保しているのでしょうが、だっこしただけで僕の服がすごいことになりました。

飲食物はどうしているのか

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ボランディアや協会が最低限の生きていくための飲食物は提供しているみたいです。でも足りてない。

収入

ここに住んでいる人たちの基本的な収入はスリと空き巣とドラッグの売買だそうです。それしか生きる道がない。悲しくなりましたが現実です。逮捕してしまうとその子供達を国家が食べさせなくちゃいけないから警察は捕まえない。だからもっと治安が悪くなる。

子供達

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至って元気でずっと遊んでいました、
なんだかすごい不思議な感情になりました。今普通に生きているということは最低限のモノは確保できている。だけど足りていない。でも生きていけてる。でも援助は必要。不思議な天秤の上で生きている子供達でした。

ドキュメンタリー的に動画にまとめました。

【※ごめんなさい。この撮影後、ギャングに襲撃されてしまい、カメラもパソコンも盗まれました。】

残念ながらこの状況を見て見事な結論を書くことは僕にはできません。でもミニマリストの考えを少しでも持ってこのブログを見てくれている人達にはどうしても伝えたかったです。何か少しでも伝わるものがあればいいなと思います。

石井光太さんがもっとリアルな現状を本に書かれています。同じ名前なのでなんだか親近感が湧いてしまいました。実際に見れなくとも本で学ぶことはできます。是非考えることだけでも。

One thought on “モノも家もなく墓地の棺桶に住んでいる子供達を訪問

  • 動画と拝見しました。
    普段、子供達と接する機会が多いのですが、不思議と子供達の表情が日本の子供達より明るく感じました。
    光太さんの腕につかまってぶら下がったりして遊んだりと、大人に寄って来る子供達。
    支援に来る大人達に近づいていくと食べものがもらえる…という事情もあると思うのですが
    普段生活していて出会う子供達よりは、目に光があって、生きてるって感じがします。

    無縁仏の墓地を家として暮らしている子供達…置かれている環境を考えると日本の子供達が
    いかに恵まれた環境か分かります。
    しかし、動画を見ると元気に明るく目を輝かせながら、ふざけたり笑ったりしている彼らの表情を見ると、
    日本の大人を信用してない、元気のない子供達を思うと「幸福ってなんだろうな?」という疑問が湧きますね。

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